はじめに
PugはシンプルなHTMLを複数ページ必要な時などに共通のテンプレートパーツを使うことで効率よくコーディングを進めることができます。
今回はそんなPugの環境構築や使い方を紹介していきます。
Pugとは
Pug(パグ)とはHTMLを簡単に記述できるようにするテンプレートエンジンです。
PugではHTMLの階層構造をインデントで表現のが特徴です。
Pugは長らくJade(ジェイド)という名称で使用されていたのですが商標登録されていることがわかりJadeからPugという名称に変更になったという経緯があります。
長くWeb業界に携わっている方にはJadeという名称に馴染みがある方もいるのではないでしょうか?
環境
Node | 14.18.2 |
npm | 6.14.15 |
Pug | 3.0.2 |
Pugの環境構築
ここからPugを使用するための最小構成での環境構築を紹介します。
package.jsonの作成
package.jsonを作成します。
npm init -y
Pugのインストール
npm i -D pug
ここまででpackage.json
は以下のようになります。
{
"name": "pug-sample",
"version": "1.0.0",
"description": "",
"main": "index.js",
"scripts": {
"test": "echo \"Error: no test specified\" && exit 1"
},
"keywords": [],
"author": "",
"license": "ISC",
"devDependencies": {
"pug": "^3.0.2"
}
}
Pugファイル作成
sample.pug
を作成し下記を記述する。
ここではDOCTYPE宣言、言語コード、文字コードとHTMLの基本的な構文を記述しています。
doctype html
html(lang="ja")
head
meta(charset="UTF-8")
出力後のHTMLは下記のような形になります。
<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
<meta charset="utf-8">
</head>
</html>
Pugの動作確認
sample.pug
をコンパイルしてHTMLを出力してみます。
コマンドラインでコンパイルするためにpug-cli
をインストールします。
npm i -D pug-cli
インストール後、コマンドライン内でpug
コマンドが使用することができます。
pug ./sample.pug -o dist
上記コマンドを実行することでdist
ディレクトリが作成され、その直下にsample.html
が出力されます。
出力後のHTMLは下記のような形になります。
<!DOCTYPE html><html lang="ja"><head><meta charset="UTF-8"></head></html>
ディレクトリ構成としては下記のようになっています。
dist
┗ sample.html
package.json
package-lock.json
sample.pug
まとめ
以上でPugを使用した最小構成での実行環境を作成しました。
Pugファイルをコンパイルする他の方法としてgulp
やwebpack
を使用した方法などもあります。
これらを使用した環境構築方法は今後別の記事で紹介させていただきます。